最後のお別れは印象に残るお葬式で

お葬式は何のために行われるかご存知でしょうか。私たちの多くはお葬式に参列経験があると思いますが、なんとなく風習として人が亡くなった時に行われるものとして、あまり深く考えることなく参列してきた人が多いのではないでしょうか。でも、実はお葬式は仏教の場合は故人をこの世からあの世へ送り出すため、キリスト教は天国へ送るため、神道の場合は家の守り神になってもらうための宗教儀式です。そして、告別式は故人を偲ぶ一人一人が最後のお別れをするための場として設けられるもので、深い意味があるものなのです。遺された人たちが故人を送り出し、最後のお別れをする場として、故人の好きなものに囲まれた会場づくりをしたり、近年では従来の定型に沿ったお葬式とは異なる個性的なお葬式も増えています。

故人を思い出す展示コーナーのある斎場

お葬式は宗教儀式でありながら、故人と最後の別れを行う場でもあります。そして遺された人たちが故人の思い出を語り偲ぶ場でもあります。その観点から、より生前の故人を感じられるよう、印象的な葬儀場を作り上げられる場が増えています。最も多いのは、祭壇とは別に故人の趣味コーナーのようなブースを斎場内に設置して、故人の趣味のものやスナップ写真などを展示して多くの人から偲んでもらうというものです。例えば、故人が愛用していたギターなどの楽器類、山登りが趣味だった人は愛用していた登山グッズ、俳句を愛した故人には作品を展示したりと、故人にゆかりのある人達がみたら誰もが生前の個人を思い出すようなグッズ展示コーナーを作り、お葬式の場を思い出すことで生前の故人の印象も改めて思い出されるような斎場を作ったものです。

祭壇自体を故人の好みに作り上げる斎場

そしてもう一段階個性がアップした斎場では、祭壇自体が故人の趣味や仕事としていたもので彩られる形式がとられています。例えば、華道の師範をしていた故人の場合、祭壇の生花を故人の作品で埋め尽くし世界に一つだけの祭壇を作りあげたり、スポーツをしていた故人の場合はそのスポーツを印象付ける飾りの成された祭壇を作ることもできます。お遍路さんが趣味の場合は、お遍路をした48箇所の軌跡を飾りつけた祭壇もありました。お葬式というと、個性よりも定型が重視されてきましたが、今は故人それぞれのイメージに沿った会場を作ることが人気です。それによって参列者にはより一層故人の印象が残ると共に、故人に対しては自分の好きだった環境の中でそれらに囲まれて送り出してあげたいという遺族の気持ちも満たされます。